ニンジンにメロッメロ

発芽しないやんけ!!

ニンジンの種を蒔き出したのは暑さもピークの8月から。


・・・


何回撒き直しをしたことか。



振り返ってみると気温は連日38度クラスで、毎日のように畑に水が溜まるほどの夕立ち。


種を蒔いてから3日経とうが1週間経とうが発芽しませんでした。




そりゃぁこれ以上過酷な環境の方が少ないわな。


そんな時は「種を一晩水にひたす」や「催芽まき」など、今でこそ打つべき手はあったのに、あの頃はただムキになっていました。


結果、イタズラに巻くだけになってしまった種たちにも謝りたい。


9月に入り、朝晩の暑さがようやく落ち着いた頃に蒔いた人参が、今収穫を迎えています。



自分たちがやっきになって種を蒔いては失敗していたのですが、それでも手をかけたことには違いない。


苦労した分(頭が固かっただけ)、今元気に生えている人参には並々ならぬ愛おしさを感じております。

いかようにしていただこうか

現在ファームで収穫できている人参は「金時人参」


いったいどんな特徴があるのか、AIに聞いてみたところ下記のような回答がありました。


“金時人参には、次のような特徴があります。鮮やかな紅色をしている、肉質が柔らかく甘みがある、煮崩れしにくい、人参特有の臭いが少ない、 栄養価が高い。

金時人参は、西洋人参と異なり鮮やかな赤色をしています。この赤色はリコピンという栄養素によるもので、トマトにも含まれています。リコピンはカロチノイドの一種で、抗酸化作用があり、カロテンの2倍、ビタミンEの100倍もあります。また、ビタミンAやリノレン酸、カリウムなども豊富に含まれています。

金時人参は、肉質がしっかりしており、加熱しても形が崩れにくいため、煮物や蒸し料理にぴったりです。また、肉質がやわらかいので、型抜きや飾り切りにも向いています。

金時人参の旬は11月から3月頃で、年末年始に合わせた12月中下旬頃に最も多く出荷されます。選ぶときは表面に傷がないものを選びましょう。また、皮に張りがありみずみずしく、色味が鮮やかなものは新鮮です。”




すごい時代ですね。ちょっと質問を入力すると瞬時に回答が出ちゃうんですからね。


要は最高のニンジンってことです(理解する側が雑w)


話が少しそれましたが、なるべく素材の味を知りたいと言うことで我が家ではグリルにして食べることにしました!


200度のオーブンで15分程度熱してみることに・・・。

はい、もう勝ちですね。


食べる前から美味しいが確定しています。


勝ち確でしたが、食べて確認をすることに。


「ウマーベラス」


これ以上称賛する言葉が見つかりません。


本当に甘くて柔らかい。柔らかいと言っても崩れそうなものではなく、歯応えも残しつつ咀嚼する力はほぼ不要。


ニンジンってこんなに旨みがあるのか!!


と驚きを隠せないほど美味しかったです。


ニンジンのグリル、マジでおすすめです。


ちなみに農薬は不使用なので葉っぱも食しています。


縁あって知り合った方に食べていただいたのですが、写真をいただいたので転載させていただきます。(後日私たちもまるパクしていただきました。こちらもウマーベラスでした)

茎を取り除き、葉っぱをバターと塩でソテー。


口に広がるニンジンの風味と爽やかな味わいがたまらん。


そんなわけで私たちは金時人参にメロメロです。

栽培方法

こちらは「菌ちゃん農法」ではなく「カルスNC-R」という微生物資材なるものを入れて作った土で育てました。


野菜の残渣と一緒に畑にカルスを撒いて水を撒くだけ。


夏場は2〜3週間ほど経つとあら不思議。残渣は分解されてサラサラの土になります。


気になる方は、以前Youtubeのshort動画にもいくつかアップしたので見てください。

※カルスは少量の粉末タイプと大容量ペレットの2種類あります。私たちは粉末を使っています。



収穫の様子はこんな感じ。

来年に向けて

ニンジンはグリルも美味しいし、ドレッシングも美味しい。


調理方法によっては大量消費もできるので、非常に回りがいい。


貯蔵性にも優れるので、来年はもっと作ろうと思っています。


お惣菜作りをされている方にもファームのニンジンを使っていただけるようになったので、モチベーションも爆上がりです。

「ちいさなおべんとうやさん」
栃木県宇都宮市 毎週月曜に販売 ※要予約



種まきの時期を見極めてがんばるぞー


最後まで読んでいただきありがとうございました。

ファームの二枚看板がいよいよ終了?

こんにちは。円ファームです。

11月も終わりのこの頃、めっきり冬になってきた感じがします。

長かった夏。何を蒔いても発芽しない夏。畑作業が命懸けの夏。

そんな夏が終わり、秋をすっ飛ばして冬になったなと。

朝晩は一桁台に気温が落ち込むようになってからと言うものの我がファームの

二枚看板のピーマンと白茄子がいよいよ終了に向けてのサインを出し始めました。

ちなみにどちらも菌ちゃん農法で育てて、定植から一度も手を加えていません。

ピーマンは黒ずみが見られるようになり、白茄子は若干黄色味ががってどちらも身が大きくなることがなくなってきました。

7月から今まで、一度実をつけてからはとどまることを知らない勢いで収穫をもたらしてくれた子達です。


なんだか切ない気分になると共に、お疲れ様とありがとうの念が湧き上がります。

味にも変化が。

両者には味にも明らかな変化があったので書き留めます。


まずはピーマンについて。


苦味やエグ味、青臭さが全くといって良いほどなかったのが売りでした。


が、朝晩の気温が一桁まで下がった後に収穫したものは強いエグ味を感じました。


それまでは生食でいただくほどドハマりしたピーマンでしたが、火を通して調理するようになりました。


続いて白茄子。


こちらはステーキにしていただくことがほとんどでした。


ひとたび火を通せば、その実は半透明になった頃に旨みが最大限に引き出され、まるで名店フレンチのメインディッシュを食べているような気分にさせてくれるほどの逸品でした。


しかし最近の白茄子は皮が固く水分が減ったのか、火が通る前に焦げ目ができやすくなってしまいました。
旨みが十分に引き出される前にフライパンから取り出さざるを得ないので、結果味が落ちてしまったという感覚になっています。

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これからできること

両者とも本当に頑張ってくれた。


暑さに負けず一株から百個をゆうに超えるほどの収量を誇りました。


そんな子達を未来にも繋げるべく、「自家採種」が最大限できることかと。


その様子は別の機会に書きたいと思いますが、来年また会うために我々ができることをやっていきます。


来年の夏はピーマンと白茄子を畝いっぱいに作ろうと計画しています。


いやー色眼鏡で見ているわけではないのですが本当に美味しいんですよ。


多くの皆様にも食べていただく機会を作るために頑張ります!